小児歯科
pediatric dentistry
虫歯の予防や治療について
caries prevention & treatment
まずは予防から定期的な来院がお勧め
虫歯になってもいきなり治療はできませんので、まずはフッ素を塗ったり、歯ブラシの仕方や、間食指導をさせて頂いて徐々に歯医者に慣れて頂くという所から開始しています。
奥歯は虫歯になりやすいのでシーラント処置も積極的に行っています。それでも、虫歯になった場合は、治療もしていきます。
多くのお子さんは虫歯治療が苦手なので、虫歯になる前に定期的に来院していただき、歯並びチェックやフッ素塗布を行って下さい。
小児の歯並び治療
pediatric dentition treatment
バランス良く自然な歯並びと噛み合わせを目指しましょう
当医院では現在お子様の歯並びの治療を行っています。
多くの他のお子様のご両親の方から「私の子供の歯並びは何とかならないでしょうか?」という声をたくさん聞き、2016年4月からプレオルソによる歯並び治療を行っています。すでに250名以上のお子様に使っていただいています。
プレオルソは、通常矯正で治す100%の治療ではなく、実用的な80%の歯並びと噛み合わせを目指す方法で、口腔周囲の筋肉の訓練を目的とした治療方法です。
歯は適当に生えて並んでいるのではなく、舌・頬・唇の筋肉のバランスに合わせて並んでいきます。
つまり、この口の周りの筋肉のバランスが悪ければ歯並びは悪くなり、バランスが良ければ理想の位置に自然と並んでいきます。
当院の矯正装置は、お口に入れることで自然と口の周りの筋肉を訓練しバランスを調整してくれるので、結果として歯が正しい位置に並びます。
プレオルソとは
プレオルソは保険がききません。自費治療です。
シリコンで出来たマウスピースです。
治療内容としては、起きている時に1時間、寝ている間はずっと装着するようにしてください。
費用は45,000円(税込)で、2カ月に1回調整に来ていただきます。その時々に2,500円(税込)かかります。
治療期間及び回数は2年~3年、12回~18回かかります。(始める年齢や歯並びの種類や改善具合によって変わります。)
リスクや効果には個人差があり、満足いく結果にならない事があります。
口内炎が出来たり、痛みが出る場合があります。
- 出っ歯、叢生(でこぼこの歯並び)、過蓋咬合(深いかみ合わせ)、受け口のお子さんに使用する事が出来る
- 非常に柔らかい素材で出来ているので、装着時の痛みがほとんどない
- 口呼吸を鼻呼吸へ促す事が出来る
- 家にいる時だけの装着で十分なので紛失することが無い
- 子供さんが苦手な粘土のようなもので歯型を取る必要がない
- ぽかん口がなくなる事が期待出来る(虫歯になりにくい)
- 治療後、後戻りしにくい
- 治療終了後、お口の環境が整うので、新しく矯正治療が必要となった場合でも、治療の期間が短くなる効率の良さがある
そのため将来的な費用を抑えることが出来る
プレオルソの長所
- 子供のやる気次第である(家族の協力が必要不可欠)
- うつぶせ寝、頬杖などの悪習癖があると良い結果が出ない
- お子様によっては十分な結果が得られない場合がある
- お口の周りの筋肉のトレーニングを毎日したほうが良い
プレオルソの短所
プレオルソの治療症例
効果には個人差があります。口内炎や痛みが出る可能性があります。
治療症例1
Before
After
Before
After
Before
After
9歳の女の子。 上下ともガタガタで少しでも歯並びを治したいという主訴で来院されました。
アフターの写真は1年後の画像です。
プレオルソ装着は夜はもちろんのこと昼間も2時間程入れてくれました。
昼間長く入れると早く良くなる傾向があります。
上下ともきれいに並んでおり、本人もお母さんも大変喜んでおられました。
治療症例2
Before
After
5歳の女の子。受け口が気になるという主訴で来院されました。
約1年後には改善されています。
それ以降も定期的に来院されています。アフターの写真は4年後の画像です。
永久歯に生え変わってもきれいな状態が維持できています。
治療症例3
Before
After
9歳の女の子。受け口が気になるという主訴で来院されました。
アフターの写真は1年後の画像です。 きれいに治っています。
治療症例4
Before
After
4歳の女の子。受け口が気になるという主訴で来院されました。
年齢が4歳ということで最初は装着するのを嫌がっていましたが すぐに慣れたとの事。
アフターの写真は10か月後の写真です。
小さい時から始めたお子さんは早く治る傾向にあります。
Vキッズとは?
小児睡眠時育脳サポート装置です。睡眠時に下の歯に装着することにより、お口を広くし、顎と舌を子供たちが自然に前方へ持っていくよう促す装置です。
- お口の成長を促す装置の為、乳歯列が生えそろった3歳から使用が可能です。
- 永久歯が生え始めるまで使用することが出来るので、使用期間はおおむね1から2年位です。
- 永久歯列に生え変わる前に、お口の成長を促す事で、将来の歯並び治療の土台作りになります。
- 即効性でお口の中を広げ、呼吸がしやすくなります。
- 夜間に装着することで、歯並びの悪化をふせぎます。
費用は45,000円(税込み)、調整料が2,500円(税込み)になります。
- いつから使用する事が可能ですか?
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- 一般的に乳歯が全部生えそろったら使用する事が可能になりますので、大体3歳位からになります。
- いつ装着すればいいですか?
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- プレオルソは家にいる時に1時間、寝ている時に装着してください。
- 費用はいくらですか?
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- 45,000円(税込)です。その都度、調整料2,500円(税込)かかります。
小児の歯並び治療のよくある質問
フッ素塗布
fluorine coating
ミネラルの摂取で溶けにくく強い歯へ
フッ素とは自然の中に広く分布している元素の1つです。海水、河川水、植物、動物など全てに微量に含まれています。私たちが毎日飲む水や食べる肉、野菜、果物、お茶などにも含まれています。
また、私たちが生きていく上で、三大栄養素と微量栄養素(ビタミン類とミネラル)の摂取は不可欠です。フッ素は最近その重要性が注目されているミネラルの一種です。
- 虫歯になりかけて溶けだしたカルシウムをもとに戻す(再石灰化)作用を促進する
- フッ素が歯に取り込まれる事で、歯が強化され酸に溶けにくい歯になる
つまり、歯が強くなる - フッ素の抗菌作用により、虫歯菌の働きを抑え、酸の産生を抑制する
フッ素塗布の働き
- 何歳から塗布したらよいですか?
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- フッ素のう蝕予防効果は、萌出まもない歯に塗布した時に、最も大きく現れます。 乳歯は生後6ヶ月位から、永久歯(親知らずは除く)は6歳位から中学3年生位まで、つまり、生後間もない時期から中学卒業まで、フッ素を利用すると効果が特にあると言われています。
- どれくらいの間隔で塗布すればよいですか?
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- 当医院では定期健診(3~4ヶ月)毎に塗布しています。
- フッ素を飲み込んでしまいましたが大丈夫ですか?
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- 当医院ではフッ素歯面塗布法やトレー法でフッ素を塗っています。その量だと特に問題はありません。
- 大人でもフッ素は効果がありますか?
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- 勿論大人の方でも効果があります。
- 妊娠中や授乳中の母親がフッ素を摂取しても、胎児や乳児に悪影響はありませんか?
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- 特に問題はありません。フッ素は胎盤通過性が低いので、母乳移行性も低いので、乳児への副作用もありません。
- フッ化物の虫歯予防効果はどれ位ですか?
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- 歯磨き剤では20~30%、フッ化物塗布・フッ化物洗口で50~80%の効果と言われています。
- フッ素を塗布した後に、注意することはありますか?
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- 塗布後、30分位飲食は控えるようにして下さい。
フッ素塗布のよくある質問